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酸熱トリートメントとは
酸熱トリートメントは、髪の毛に酸を主成分とする特殊な処理を施し、熱の力を利用して髪質を改善する新しいヘアケア技術です。
この施術は、ダメージを受けた髪や広がりやすい髪を整え、ツヤやまとまりを向上させることを目的としています。
特に日本で人気が高まり、美容室での定番メニューとして取り入れられることが増えています。
酸熱トリートメントの特徴
- 髪質改善が主目的
酸熱トリートメントは髪質を根本的に改善することを目的としており、ダメージを補修しつつ髪を内部から健康的に見せる効果があります。 - 酸と熱の作用
酸を使用することで、髪の内部構造(ケラチン結合)を一時的に修復・整え、熱によってその形状を定着させます。
これにより、髪の毛が柔らかく扱いやすくなり、ツヤ感が増します。 - ダメージの軽減
縮毛矯正のように強力な薬剤を使わないため、髪への負担が少なく、ダメージの少ない方法とされています。
特に、カラーリングやパーマで傷んだ髪にも施術可能です。 - 自然な仕上がり
酸熱トリートメントでは、縮毛矯正のようなピンとした真っ直ぐな仕上がりではなく、自然なまとまり感を得られるのが特徴です。 - 持続期間
一般的には1–2ヶ月程度の持続効果がありますが、髪質やお手入れ方法によって異なります。
定期的な施術で、より効果が持続すると言われています。
クオライン スリムバランサー マスク・コンクマスク
当店で使用している酸熱トリートメントは『アリミノ』のクオライン スリムバランサーを使用しております。
お客様の髪質やダメージレベル、仕上がりの質感に合わせてスタイリストが薬剤選定をしツヤツヤの収まりの良い髪に仕上げます。
縮毛矯正との違い
酸熱トリートメントと縮毛矯正はどちらも髪を整える施術ですが、その目的や仕上がり、使用する薬剤の違いにより、それぞれ異なる特徴を持っています。
1. 目的の違い
- 酸熱トリートメント
主に髪質改善を目的としており、髪の内部構造を整えることで、ダメージを補修しながら広がりを抑え、ツヤを与えます。 - 縮毛矯正
天然のくせ毛やうねりをストレートにすることを目的としており、強力な薬剤で髪の結合を一度切断し、熱を加えてまっすぐな状態に固定します。
2. 仕上がりの違い
- 酸熱トリートメント
自然なまとまり感が特徴で、髪に柔らかさや弾力を与える仕上がりになります。
ボリュームを抑えつつも、ストレートというよりはナチュラルな印象です。 - 縮毛矯正
髪を真っ直ぐにする施術のため、仕上がりは非常にシャープでツヤがあり、ピンとした直毛になります。
ただし、自然なカーブを求める方には少し硬い印象を与えることがあります。
3. 施術工程と使用薬剤の違い
- 酸熱トリートメント
酸熱トリートメントでは、酸性の薬剤を髪に塗布し、アイロンの熱で髪の内部構造を整えます。
薬剤は比較的マイルドで、ダメージを最小限に抑えます。 - 縮毛矯正
縮毛矯正は、アルカリ性の薬剤を使用し、髪の結合を一度切断して形を変える方法です。
そのため、髪質への影響が大きく、ダメージが出やすいとされています。
4. 持続期間の違い
- 酸熱トリートメント
効果は1–2ヶ月程度で、時間が経つと元の髪質に戻ります。
ただし、施術を重ねることで、効果の持続が期待できます。 - 縮毛矯正
一度施術を行うと、効果は半永久的に持続しますが、新しく伸びてきた部分には再度施術が必要です。
5. 髪への負担の違い
- 酸熱トリートメント
ダメージが少ないため、パーマやカラーリングと併用しやすく、傷んだ髪にもおすすめです。 - 縮毛矯正
強力な薬剤を使用するため、髪への負担が大きく、頻繁な施術は髪のダメージを進行させる可能性があります。
酸熱トリートメントがおすすめの人
以下のような方に酸熱トリートメントは特におすすめです:
- 髪が広がりやすく、まとまりがないと感じる方
- カラーやパーマでダメージを受けた髪を補修したい方
- 自然な仕上がりでツヤを出したい方
- 縮毛矯正までは必要ないが、髪質を改善したい方
縮毛矯正がおすすめの人
一方、縮毛矯正は以下のような方に適しています:
- 強いくせ毛やうねりに悩んでいる方
- ピンとした直毛を求める方
- 効果を長期間持続させたい方
まとめ
酸熱トリートメントは、髪質改善を目的とした新しいヘアケア技術であり、縮毛矯正と比較して髪への負担が少なく、自然な仕上がりを求める方に適しています。
一方で、縮毛矯正は強いくせ毛やうねりを解消し、真っ直ぐな仕上がりを長期間維持したい方に向いています。
それぞれの特徴を理解し、自分の髪の状態や希望に合わせて選ぶことが大切です。